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よ は ざ れ

旧:余白に戯事 ゲーム・日常・他

万能などという事は無い。(クレしん・引越し物語感想)

先日まで母が遊びに来ていて、私はその間も仕事に出ていた訳だけれど。

帰宅すると大体クレヨンしんちゃんのDVDが流れていて、休日も起きるとクレヨンしんちゃんのDVDが流れていて、先週は毎日の様に劇しんを観ていた。

丁度良いタイミングで引越しのDVDが届いたので、一緒に引越しも観た。

(以下バレなので未見でこれから観る予定のある人は注意)

今作は日常(生活感)と非日常(パニックホラー感)が絶妙なバランス。前半の日常シーンが比較的スローペースだった分後半の勢いが凄い。前半が冗長とも取れる、だろうか。物語上は転勤→引越し準備→お別れ→移動→メキシコでの日常(ある程度周囲に馴染んでいる)、と結構な時間が経過していると思われるのでダラダラしていた印象はあまりない。

そして度々揺れるカロリーナの乳。そう言えば音(曲)がキーになるってケツだけ爆弾でもあったな。一番好きなやつ。ただ、ロボとーちゃんと今年の引越しがかなり私の中で上位に迫っている。

別に劇しんは続き物ではないし、毎回全く別の並行世界位のノリがあるんだけど、前作が前作なせいで転勤に至る前の夫婦間のやり取りが尚の事ぐっとくる、様な。

ところでひろしさん珍しくこんな時間にビール飲んでると思ったんだけどもしかしてそれはノンアルコールビール……。確かにみさえさんがあそこでアルコールを出すとは思えない。うん。

引越し直後の家で妻子をベッドに寝かせて自分は床で寝るっていうのもね。さりげないけれども。俺は下で寝るからお前達がベッド使えよ、って言ったんだろうなあ。いい父ちゃんだよホント。

メキシコでの生活が朝から落ち着かないのは恐らくトイレがアレなせいもある。みさえさん的にどうなの、アレはいいのか。いずれにせよ、カスカベでの朝のシーンとの対比で何処へ行っても野原家の日常である事に変わりは無いって事を言いたいのだとそう判断致した。

今回はええと、宇宙のプリンセス以来だろうか、人間サイドに悪役らしい悪役(悪人)が居ない作。(サボテンという明確な敵は存在するので厳密には少々異なる)

町長が何かと敵対するポジションにあるけれど、目的・意見の相違で対立しているだけ(まあ、多大に足も引っ張る)で基本的に一緒に行動しているし最終的にはかなりノリノリである

一見金にがめつい様にも見えるんだけど根本辿っていくと自分が金持ちになりたいとかの私欲ではなく純粋に町を復興させたいが故の頑なさ。お腹すいたしんちゃんにはちゃんと食べ物渡してくれてるし、粗暴で態度がアレなだけで良い人なのは凄く分かる。それにサボテンランドにようこそってやった時のあの嬉しそうな顔ったら。後、何かとダメージ負わされて不憫。

保安官は序盤で早々と戦線離脱された訳ですが、あれは何も考えてない様に見せかけてかなりデキる奴。間違いない。敵にトドメさそうかって所で町長に止められたけど結果的にはあそこで撃っていて も銃撃ではトドメさせなかったのでアレはアレで仕方ない。それにしても基本的には町長の台詞リピートだったし、どういう意図で動いてるんだろうなあ、彼は。

前作の頑馬さんに続いて今作のヒットは彼で決定。

スマホちゃんはもうちょっと色々背景が知りたくなる子だった。両親とあまり仲が良くないのかなとも思ったのだけれどそういう訳でもなさそう?反抗期で少し距離置いてたけど今回の騒動でわだかまりが解けたと考えると自然だろうか。

とりあえず一度ちゃんとパンフ読み直そう。

(余談:少し前に他の方がされていたスマホちゃんに関する考察を読んだのだけれど、凄く面白かった)

あと、個人的にはサボちゃんカーの曲がリアル過ぎて辛い。あるよね、ある。そういうパンダとかの乗り物、地元の動物園にあったよ。フィクションだし、クレヨンしんちゃんだし、超常現象非現実ご都合キセキなんでも来いなのに、そういう細かい所で妙にリアルさ追求してくる所。というかそんな所で人のノスタルジー刺激するのやめてください、ホント。

そういう意味でサボちゃんカーが辛いのだけれど、それと同時にDVD観て一番笑ったのはサボちゃんカーのモノマネしてるしんちゃんの神妙な顔つき。

(劇場で一番笑ったのは左ってどっちだっけって言ってアンタお新香なんか食べないでしょうがって突っ込まれたシーン)

足が臭くて助かったに対して全力肯定するのがお約束だけど笑ってしまう。靴下持ったひろしが向き変えた時に丁度しんちゃんの鼻の所に靴下があって、引いていく演出の細かさがイイ。裏でひっそりと展開していくシロのストーリーが最後本線と繋がるのも地味にアツい。

映画では珍しい人達の出演、目立った活躍は無かったけれど確かな絆でちゃんと繋がっていた防衛隊、味方の強くてキレイなお姉さんに可愛い女の子、オネエキャラ、今作は何だか色々と贅沢な作品。

劇しんは他作品のパロディもそうなのだけれど、過去作の要素も入れてくるのがファン的にきっとたまらない。今回もロンドン橋が落ちてた(こういう中の人=監督ネタ嫌いじゃない)となると次々作辺りでまたロンドン橋落ちるかもしれない。

ネット界隈ではネタバレネタでお馴染みの、親指立てて沈んでくやつが今作の場合本当にネタバレになるというある種皮肉のようなパロディもあったし。

引越し業者は引越しのサカナさんを利用したみたいだけど段ボール群の中に一つサカナ以外のが混ざっている。ゆずっぽい感じだったから主題歌繋がりのコネタなんだろうなと思ったら本当に公式のキャラクターのようで。(コネタと言えば朱美ちゃんだけ吐き出すシーン、笑いを通り越して妙に納得してしまった。確かに人間ではないもんなあ、設定上。笑)

あまり映画を観ない為気付いて居ないオマージュやらパロディやらが沢山あり、そこら辺は詳しい方の感想を読んでへーそうだったんだと気付くレベル。

降らせた水で出来たメキシコの虹と雨上がりのカスカベにかかった虹。同じ空の下に居るってベタな演出好きだわ。

異国での出会いと一騒動、騒動の果てに芽生えた友情。この事はしんちゃんの一生の思い出になるんだろうなあと思った瞬間、前が見えない。

……何とかして感想を形にしたい。と思って何日も考えて、結局、こう、全部は書ききれないで今日も一日終わりそうだ。

なのでまた何か思う所があれば追記して行こうと思っている。届いた日すぐ観て、日曜と今日は二回観た。まだこれからも我が家での鑑賞会含め何回も観るつもり。そういえば昨年ロボとーちゃんが届いた時も最初の一週間位は毎日観てた気がする。それからも、一人鍋しながらとか、片付けしながらとか。

今年も残業して帰って、コンビニで買ったご飯食べながら劇しん一本観て寝るのを繁忙期真っ只中な冬の楽しみにしよう。まだ買っていないDVD、ボーナス出たら何本か買おう。

***

日帰り片道自転車で熱海まで行ってしまうくらいなので(真面目に考察しちゃいけないやつ)、何でも出来そうって気がするし実際色々出来てしまうんだけど、今回みたいに誰かを守る為臆せず向かっていく時もあれば怖がって尻込みする時もある。

例えばヘンダーとか、金矛とか。すっかり勇敢なしんちゃんのイメージで定着し慣れてしまっていたので、正直初めて金矛を見た時(序盤の)どこか気弱で臆病なしんちゃんには違和感があった。宇宙姫で一瞬気圧されるシーンとか。

けど、五歳なんだもんなあ。怖いものだって沢山あるさなあ。

自分が五歳の時はどうだっただろう。全く覚えていない。