読書記録（6月後半）

完全に読書ブログと化してきた当ブログ。

児童書にも手を出しているので、そちらはシリーズ全部読み終わったらまとめて感想。

とりあえず改めて概要説明。

★図書館適当に一周して気になった本を手に取る。

★ジャンルは不問。寧ろ興味の無いジャンルの棚こそ歩いてみる。

（敬称略）

『オトナ語の謎。』著：糸井重里

一言：社会人的な言葉遣いをまとめた本。仕事してるとあちこちで耳にするような言葉とそれに対する面白おかしい解説。ビジネスマナーの本みたいに堅苦しくなくて良い。こう改めて見るとビジネスの言い回しって回りくどすぎて段々笑えて来るよね。

＋α：あれ、なんか、 既視感。というか、既読感。それはあれだ、まだ私が学生だった頃、友人に薦められた『言いまつがい』を愛読していたからだ、きっと。

割と前の本なので出てくる言い回しはやや古いだろうかと予想したものの案外そういう事も無く会社（社会人）あるあるの本として楽しく読めた。

ストレートに言い過ぎるとトゲがあるけれど謙遜しすぎても逆に嫌味っぽい、と。そんな対人スキルの複雑さには辟易しながらもナントカ社会人を生きている今日この頃。まあ、こうして他人事として見る分には楽しい。

『チャランポラン闘病記』著：林家こん平

一言：仕事と家族と病気について優しい語り口調で書かれた闘病記。軽快なやりとりが面白いし和む。難病との闘いが辛くない筈が無いのだけれど、そういった面は重苦しくならないよう書かれていて適度に力抜いて読めるし何よりご本人と周囲の人が温かい。

＋α：落語家さんの本は、流石、テンポが良くて面白いですね。面白がっていい内容ではないのだけれどついクスリときてしまう。人柄、なのだろうな。

そして自伝に近い形式を取っているので、ご存知笑点の話も多く知った名前も随所にちらほら。故に、密林のレビューにもあるように病気そのものについての情報は少なめ。読むにあたり何を求めたかによって感想が割れそう。

『ほめことば練習帳』著：山下景子

一言：色々なほめことぼを集めた本。語源(説)も載っているので言葉の成り立ちの勉強にもいいかな。個人的に誉める語彙が枯渇していたので読んでみたんだけど、昔は昔で大体「あはれ」で片付いてた疑惑が。まさかとは思うが、今も昔も変わらないのではないか！

＋α：罵倒語はすらすら出てくるのに、褒める言葉って本当に出てこないと言うかワンパターンと言うか、心が入らないのはひとえに己の精神がアレなんじゃないか。

「やばい」「それな」で伝わる文化(?)もそれはそれで面白いのだけれど、それとて多様な表現に彩られた文章の中に突然投げ込まれてこそ映える、と私は思う。

つまりどういう事かと言うと

私も面白い文章が書きたい。

『暴走族、絵本作家になる』著：のぶみ

一言：内容はタイトルまんま。事実と素直な感情で綴られた、一文一文が短くリズム感のある文章は確かに絵本作家の方のそれだ、と読み ながら感じる。過去を美化しすぎず、飾らない言葉はストレートに届きすぎて何だか照れくさくなるが、なんだ、つまりはその、愛だな。

＋α：「ヤ○ザだけどクッキー焼いた」みたいなギャップ感のあるタイトルが気になって手に取った、という経緯の為、描かれた絵本の方は存じ上げない状態で読んだ。

さて、このいかにもなタイトル。昔はワルだったけど～～系の話だろうかと思いきや、意外とその要素は薄め。ページあたりの文字数は少なめでテンポ良。

後は割と上に言いたいこと纏められたので。